数年前の九月一日、地元の小学校の二学期の始業式の日の朝。隣の市に住む娘から私に電話がかかった。四年生の孫娘が夏休みに私の家で書いた夏休みの宿題の読書感想文の四ページ目がないが知らないかという。私は孫娘にちゃんと四枚そろえて渡したときっぱり答えた。

その日。昼ご飯を食べていたとき、ふと、くだんの読書感想文をコンビニでコピーしたことを思い出した。もしや、コピー機に置き忘れて来たのではないか。食べかけのまま、コンビニに走った。

店員さんに作文用紙の原稿の忘れ物はないか尋ねると、「これですか」と差し出した。探していた、足りない四ページ目の読書感想文だった。

私は娘に叱られるのを覚悟で電話した。事の顛末と、孫娘が下校したら一緒に読書感想文を持って学校を訪問したい旨話すと、娘は笑いながら了解してくれた。

かくして、夏休み明けのひと騒動は収まり、孫娘は最悪のスタートを切らなくて済んだ。

預かっていてくれた店員さんに感謝!

もし破棄されていたならば、孫娘の尊い努力を台無しにし、申し訳ないことをしてしまったであろう。

先月、喜寿を迎えた。物忘れをしないよう日々、細心の注意を払っている。