醍醐山の山頂から山麓にかけて、桜と伽藍で満たす世界遺産・醍醐寺。平安時代の開創以来、真言密教と修験道の拠点寺院として皇族、公家、武家の信仰を集めてきました。歴史上でよく知られるのは豊臣秀吉の「醍醐の花見」。もともと桜の美しかった醍醐の地に、秀吉はさらに700本もの桜を植え、絢爛豪華な花見の宴を催しました。今回散策で巡る金堂や三宝院も豊臣家によって再興されたものです。
来年の大河ドラマで豊臣家が注目を集めることから、座学では醍醐寺再興と豊臣政権について考えます。散策では国宝や重要文化財のひしめく伽藍を巡り、霊宝館 仏像棟では平安から鎌倉時代にかけての貴重な仏像に出会います。