歴史教室のご案内

  • 四天王寺
  • 大阪
  • 聖徳太子

聖徳太子の祈りと四天王寺──1400年の激動の歴史を歩く

四天王寺を訪れたことがなくても「四天王寺式伽藍配置」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。南から北に向かって中門、五重塔、金堂、講堂が一直線にならび、ぐるりと回廊で囲む伽藍配置です。これは飛鳥時代の古い建築様式で、四天王寺が日本最古の寺院といわれる証しのひとつです。いくたび罹災しても伽藍形式を変えずに再建され続け、聖徳太子が建立した1400年前のたたずまいを今に伝えています。

座学では『日本書紀』にも記される四天王寺の由緒について学び、散策では「極楽浄土の東門」として信仰を集めた四天王寺式の伽藍や重要文化財の石の鳥居などを巡り、通常非公開の絵堂では聖徳太子の生涯を描いた障壁画の絵解きをお楽しみいただきます。

実施内容

開催日
令和7年12月19日(金)
参加費
正会員:9,000円
準会員:12,000円
※同伴者の方も会員の方と同額になります。
※参加費には特別拝観料、入場料、イヤホンガイド料、傷害保険料も含まれます。
会場
四天王寺
開演
13:00(受付開始 12:30)
【座学】「四天王寺の創建由緒を紐解く」
【講師】渡邉 慶一郎(四天王寺学芸員)
現地散策
14:15
※班に分かれ、僧侶の案内で巡ります。
(中心伽藍、庭園、元三大師堂、石舞台、石の鳥居、絵堂など)
解散
16:00
※内容は予告なく変更となる場合がございます。

POINT

①座学は江戸時代に建立された重要文化財「五智光院」(通常非公開)で行います。

②通常非公開の絵堂では僧侶による絵解きがあり、聖徳太子の生涯を学びます。

③創建の由緒に関わる願成就宮(物部守屋祠)へ特別にお参りします。

④伽藍はすべて僧侶の案内で巡ります。

講師

渡邉 慶一郎(わたなべ けいいちろう)

総本山四天王寺 勧学部勧学課文化財係主任(学芸員)/四天王寺大学非常勤講師

1990年山梨県生まれ。龍谷大学文学部史学科国史学専攻卒業、龍谷大学大学院文学研究科日本史学専攻(修士課程)修了。2014年4月より現職。

五智光院

江戸時代建立の重要文化財で、大日如来を中心とする五体の五智如来像を本尊としています。授戒灌頂会(戒を授かり仏様と縁を結ぶ儀式)を行う道場で、灌頂堂とも言われます。ここで座学を行います。

絵堂

聖徳太子の生涯を描いた杉本健吉画伯の「聖徳太子絵伝」障壁画が奉納されており、昭和54年に完成した建物です(障壁画の完成は昭和58年)。通常は毎月22日に開扉されますが、歴史教室では特別に開扉いただき、絵解きをしていただきます。

西大門(極楽門)

昭和37年に松下幸之助の寄贈により再建された西大門で、極楽に通じる門とされることから極楽門と通称されます。門の内部四面には釈迦如来十大弟子や山越阿弥陀如来、観音・勢至菩薩の絵が描かれています。

極楽浄土の庭

自然の2つの小川が流れる約1万平方メートルの池泉回遊式庭園。江戸時代に造られましたが罹災し、明治初期に復興されました。庭園には、徳川秀忠が再建した湯浅方丈(重要文化財)や、明治期の内国勧業博覧会の建物で国登録有形文化財の八角亭があります。

お申し込みについて

※申込受付期間は令和7年10月1日から10月22日までです。
※お申し込み方法は、ホームページまたは郵送でのお申し込みとなります。
※コース内容によっては、長時間の散策や足場の悪い箇所、階段の上り下り等がある場合がございますのでご了承ください。
※境内が広いため、健脚の方向けの内容となりますのでご注意ください。
※応募多数の場合は抽選(定員100名)となります。当選者の発表は案内通知の発送をもって代えさせていただきます。準会員の方は、定員に空きがあれば抽選によりご参加いただける場合があります。
※正会員の方は同伴者3名まで、準会員の方は同伴者1名までご参加いただけます。同伴者は会員以外の方もご参加いただけます。
※ご提供いただいた個人情報は、友の会事業以外では使用いたしません。

一覧に戻る